畑、田んぼ、山の中。
食材は大地にくっついていた。
お腹に収めるのはその日その日採れたもの。
それしかないからそれを食べていただけのことだけど、
気分だけで献立を決めるのは難しい。
食材ありきで料理することがクセになった。

風景、料理、ストーリー。
異国の文化はブラウン管の中に流れた。
あらゆる国の匂いと味に思いを馳せた。
本物は知らないから想像していただけのことだけど、
それだけで満足することは難しい。
作って確かめることがクセになった。

こうして少しクセのあるものが私の料理になった。


MICOURIER
山田